料理人を通して見る、知る 食の世界「キュイジニエ・オンライン」 CUISINIER ONLINE

    Serial連載

    小林 寛司La vita di naturale 日々をつむぐ料理

    Vol.1  連載予告

    和歌山のレストラン「ヴィラ アイーダ」の日常を、編集部の取材をもとにお届けします。

    8月に「ヴィラ アイーダ」を訪れたときでした。セミドライや乾燥パウダー、ソースなどに姿を変えたトマトが、皿の中でひとつの料理にまとまっていていました。こう書くと、レストランで提供される料理の仕立てのひとつに感じられるかもしれませんが、食べながら頭には違うことがありました。

    収穫期つぎつぎに実る野菜を食べ、保存できる形に変えながら過ごすこと。その蓄えを日々の料理に使い味や栄養を補っていくこと。人がそもそもおこなってきた、食べること、暮らすことがこの中に入っている。

     

    アイーダはレストランであり、提供されている料理は職人の技術と経験で美味しくまとめあげられたものです。ですが、料理人でない人にも伝わることがそこにはあると感じました。そして、取材を重ねるうちに見えてきたのは、「アイーダ」がまるごと、小林シェフの生活に強く根ざしているということでした。仕事で料理に関わる人、そうでない人、どちらにとっても大切な、食べることと生活することのつながりを、編集部の目線を通して伝えていきます。